町内会にもデジタル化の波。リモート体験会

 ▲座学と模擬体験に真剣に取り組む参加者の皆さん
 新型コロナ禍をきっかけに町内会活動にもデジタル化の波が押し寄せてきています。3年前には「人の触れた回覧板を回すのは嫌!」と回覧中止の町内会が現れ、一部ですがいまだに回覧を中止しているところもあります。

 栄東地区では、ホームページをはじめLINEやリモート会議の普及を目指して、栄東連合町内会が札幌市のデジタル活用促進助成金を活用した研修会を開催しています。1月21日には、日の丸会館で「町内会役員のためのリモート会議体験会が開催されました。まず、栄東まちづくりセンターの長谷部センター長によるzoom会議の基礎を学ぶ座学です。アプリのインストールから登録の仕方、会議の案内方法、アイコンの意味と使い方などをコンパクトに解説しました。

 続いては、会館の中の6つの部屋に分かれても模擬リモート会議です。参加者の自己紹介と各部屋で異なる予算書案、イベントチラシなどの書類を画面上に共有しての説明、リアクションを使った採決など、実際の会議で使いそうなシチュエーションをつくっての会議体験です。「書類の共有をもう一回やりたい」という方々もいて、あっという間に1時間半の研修を終えました。

 NTTモバイル社会研究所のモバイル社会白書 2022年版によれば、「スマートフォン所有率は60代で約9割、70代で7割と拡大」していると報告されています。参加された役員の年齢は高いのですが、みなさん、意欲的に取り組まれ、町内会活動でのICT化の進展も大いに期待できそうです。


▲ICTの研修では、体験型が身につきやすく、楽しく学べるのでオススメです