支え合いに「気づき」の共有。栄町団地で意見交換会

 12月8日、道営住宅栄町団地の皆さんと、高齢者相談機関(東区介護予防センター栄・丘珠、東区第三地域包括支援センター、東区保健支援係)、北海道住宅管理公社の3者が集まって意見交換会を開催しました。同団地は、住民の3分の2が高齢者と言われていますが、3者が道営栄町団地で安心して暮らすためにはどうしたらよいかを考えるものです。

 まず、最初に、相談機関に寄せられた同団地からの事例の紹介がありました。問題を抱えていても、相談機関がなかなか接触できないケースで住民の橋渡しで何とかきっかけをつかめた事例、介護保険の相談や認知症の可能性のある方など、高齢化が進む中で問題を抱えた方あるいはその予備軍が潜在化していると言えましょう。引き続き、団地の掲示板を活用した相談機関の紹介を続けたいとしています。

 また、住民の方からは、直近の見守り事例や高齢化が進み担い手が減っており、除雪の困難さなどの切実な問題も提起されていました。ただ、多くの方々が顔の見える関係を築き、「団地に住む方々はみな家族」という言葉に、住民に何か問題があれば「気づける」体制や向こう三軒両隣の支え合いの可能性を感じさせてくれたお話でした。

 東区社会福祉協議会が6月に同団地住民を対象にしたアンケート結果では、健康状態について、76%の方が「よい」、逆に24%が「良くない」と感じてていること、半数以上は近所とのお付き合いをし、90%を超える方々が会えば世間話程度はある間柄にあること、何かあったら駆けつけてくれる方がいる人や日常生活で手伝いをしてくれる方がいる人は約8割に達しているとの結果が紹介されました。課題は多いものの、今後の支え合いを進めていくうえで大切な「気づき」やその共有の素地は十分に備わっているようです。

 今、介護保険など公的サービスでは解決できないことは多々あります。高齢化が先行している同団地での今後の支え合いをどう構築していくかは、栄東地区全体にとっても「高齢者が安心して暮らせるまちづくり」に大きな試金石になりそうです。高齢者相談機関では、継続してこのような意見交換を続けていきたいとしています。