専門家から生前対策を学ぶ。終活セミナー

 11月28日、日の丸会館で生前対策を学ぶ終活セミナーが開催されました。講師は、千田大輔行政書士事務所の千田代表で、「相続・遺言・家族信託ガイド」 (2020年3月セルバ出版)という著作もある生前対策の専門家です。

 講演は、相続対策、医療・介護、税金対策、財産管理、葬儀・供養までと幅広く、詳しい資料に基づいてお話しされ、自宅に帰ってからも大いに活用できそうです。相続対策では、遺言書の作成や財産を管理し、承継していくための民事信託の活用などが紹介されました。また、残された遺族の相続税対策や施設入所・入院時の保証、葬儀供養まで取り上げられ、それぞれ詳しいことが学べるきめ細かな内容になっています。

 例えば、遺言書では、自筆証書遺言と公正証書遺言についてその特徴や作成の留意点、遺言書を作った方が良い場合、遺言書に入れられる対象、対象にならない事項なども解説されていました。

 また、亡くなった時の葬儀や供養の手配、各種費用の精算、各種手続きなどの死後事務委任手続きなどのほか、相続税の控除や節税対策などのお話もありました。
 
 この日の出席者は24名で、生前対策への関心の高さがうかがわれます。質疑では、「不動産など分割できない財産の相続対策はそうすればよいか?」「生前贈与の控除はどうなるのか」などの質問が出せれていました。財産が少なくても相続問題で親族の争いがあると言われます。生前からの対策がとても重要だと感じられたセミナーでした。

(写真右上は、講師の千田大輔・行政書士、左下は司会をする加藤佳子・民生委員児童委員)