シンガポールの子育て・教育を学ぶ

 子育て関連団体が情報交換を進めるために始まった栄東地区まちづくり未来会議の懇談会が、11月13日、3年ぶりに開催されました。メインの企画は、「シンガポールの子育て、教育事情」というテーマで、同国のアデリン・アン・リ・リン(Adeline Ang Li Ling)さんにリモートで講演いただきました。

 シンガポールは国際的な学力調査PISAや数学理科の到達度調査TIMSS等で常に高い位置を占めます。また、「人材こそ最大の資源」という考えから独自の教育システムを作り上げ、義務教育も英語と母語(中国語・マレー語・タミール語のいずれか)の2言語で行われるバイリンガル教育でも定評があります。講演では、シンガポールの教育システムや保育園・幼稚園の状況、小学生の生活や教育に対する考え方などのお話を聞き、同国流の子育て、教育の一端を学びました。
 
 アデリンさんは、日本語も流暢で、会場からは「国際的に通用する英語力を身に着けるにはどうすればよいか」「英会話を学ぶには何歳から始めればよいか」などの質問が出され、「まず、英語は日本語ではなく、英語で学び、英語で考えることが大切」、また「英会話は幼稚園、保育園時代からははじめることがベストです」と丁寧に回答いただきました。同国のお話を聞く貴重な機会であり、日本の英語教育のあり方を考えさせられた講演でした。

 続いて講演の後は、フリーの意見交換です。地域のイベントで、参加をワクチン接種積みの方に制限することの是非や若い人をどう地域活動に引き込むか等、今日的なテーマで意見交換しました。一朝一夕に結論がでるテーマではありませんが、未来会議の重要な課題の一つです。今後も事業を進めるうえで議論を進め、効果的なまちづくり活動を進めてまいります。

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